忘れないこと
いつもなら
すぐに忘れてしまうことも
ずっと静かに
憶えているときがある
それほど多くないけれど
ごく稀に・・
なぜだろう
と感じたとき
記憶の彼方にあるのは
想い
照りつけられた
アスファルトを歩いていたら
道端に咲くしおれた花より
自らの暑さを凌ぐことのほうが
先になってしまいそうなとき
両手で花の命に
自らの生命の一滴を
立ち止まって
そっと与えるような想い
そんな人の想いは
いつも鮮やかで
透明な光を放ち
決して記憶の薄れない
幸せを運んでくれている
大切なことは
ほんの少しの時間の中に
溢れるほど満ちている
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