静けさ

満点の星空の下


小さな街灯がひとつだけポツンと

立っている静かな場所で


川の音を聴きながら

ヴァイオリンを奏でていた祖父


ちりちりと集まる虫たち

耳を澄ませているかのような

樹々たちのそよぎが


言葉にできない何かを

折り重ねてゆく


それは音となって

奥深い深いところに

共鳴していって


時々蛍の光りのように

遠くから微かに響く


静けさの中に

感じるものは


焼き尽くされた

悲しみや寂しさを

鎮め癒し


夜空へキラキラと

還るように放たれていく

felt sense

日常の中にある 何気なくたわいもない 小さな喜びや感じることを アートやフォトから コトバにしています

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